仏具の豆知識⇒仏具の種類1
仏具はご本尊を供養するとともに、ご先祖や亡くなられた方を供養するためのものです。 |
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■仏飯器(ぶっぱんき)又は仏器(ぶっき) |
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仏飯器は、毎朝家族が食べるのと同じご飯を供えるための用具です。お供えしたご飯は、正午頃には下げます。下げたご飯を「おさがり」と言い、捨てないで炊飯器に戻していただききます。朝食がパンという家庭ではお米を供えることもありますが、パンをお供えする家庭もあります。 |
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■茶湯器(ちゃとうき/さとうき) |
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茶湯器は、お茶や水をを供えるための用具です。朝食にお茶を飲む場合、できるだけ入れたてを供えます。 |
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■高杯(たかつき) |
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高杯は、お菓子や果物などを供えるための用具です。形は受け皿に高い足がついたものが一般的です。家紋付きのものは、紋が見えるように紋を手前に置きます。お菓子や果物は、高杯の上にじかに置かず半紙などを折って敷いた上に供えます。 |
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■香炉(こうろ) |
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香炉には、前香炉と玉香炉があります。前香炉は線香をたくための用具で、玉香炉は抹香をたくための用具です。(写真は前香炉で、玉香炉は前香炉よりずっと小型です。)お香は、お花や灯明と同じく仏さまへの供養の最も大事なものの一つです。 |
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■線香差し(せんこうさし) |
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線香差しは、毎日のお勤めに使用する線香を差しておくための用具です。 |
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■花瓶(かびん)又は花立て(はなたて) |
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花瓶は、仏壇に供えるお花を入れるための用具です。お花は、お香や灯明と同じく仏さまへの供養の最も大事なものの一つです。 生き生きとした花をお勤めする人の正面に向くように3本〜5本程度お供えします。 |
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■燭台(しょくだい)又は火立て(ひたて) |
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燭台は、灯明すなわちロウソクを立てる用具です。三具足の場合は1本、五具足の場合は2本使います。 |
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■鈴(りん) |
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鈴は、お勤めの始めや途中さらに終わりにたたきます。チーンという澄んだ音色は、おごそかな雰囲気をかもし出すとともに、人々の邪念を払う力があります。たたくときは、鈴棒にて鈴の内側をたたきます。宗派によりたたく回数は異なりますが、一般家庭では二回乃至三回たたきます。 |
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■打敷(うちしき) |
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打敷は、仏前に置かれる前卓(まえじょく)を飾る錦や金襴の敷物です。荘厳(しょうごん)のために外側に垂らします。一般的には長方形ですが、真宗では三角形です。 |
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■仏器膳(ぶっきぜん) |
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仏器膳は、仏飯器や茶湯器をのせるお膳です。 |
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■吊灯籠(つりとうろう) |
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灯籠は、ご本尊や位牌を照らし仏壇の中を明るくする用具です。仏壇の天井から吊り下げる灯籠で、隠元灯籠とも言います。吊灯籠の中には豆電球が入っていて、仏壇の天井部分にヒートンを取り付け、電線を接続して左右一対で飾ります。 |
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■見台(けんだい) |
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見台は、過去帳や経本を載せる台です。 |
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■過去帳(かこちょう) |
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過去帳は、亡くなられた方の戒名(法名),没年月日,俗名,行年(享年)などを、命日の日付のページに記入しておくものです。 |
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■経机(きょうづくえ) |
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経机は、鈴,経本,念珠,線香差し,マッチ消しなどを置くための用具です。 |