仏具の豆知識⇒位牌の種類
■位牌について |
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仏壇に安置する位牌にはさまざまな種類や大きさがありますが、形状で分けますと札位牌(ふだいはい)と繰り出し位牌(くりだしいはい)になります。 札位牌は、故人一人ひとりに独立して作られた位牌です。黒塗り地に金箔あるいは金塗装を施した塗り位牌、黒檀や紫檀で作られた唐木位牌、さらに近年人気のある家具調仏壇に適した家具調位牌などがあります。 繰り出し位牌は、白木の札板が10枚〜20枚と黒札が1枚収納されており、三十三回忌を終えた古い位牌を一つにまとめるために使用されます。板位牌を経ず、四十九日法要をもって直接繰り出し位牌に書き移す場合もあります。 なお、浄土真宗では位牌は用いずに法名軸(ほうみょうじく)を用います。これは、法名が書かれた紙を表装して軸にしたもので、命日や法事のときに仏壇に掲げます。 また、葬儀の時に用いられ最上部に「新婦元」「真如」「新婦寂」などの文字が書かれた白木の位牌は仮のものです。四十九日間の法要(忌明け法要)を勤め終えると、この白木の位牌は本位牌に替えなければなりません。忌明け法要に間に本位牌を用意し、忌明け法要時に僧侶に開眼してもらいます。それと同時に白木の位牌は菩提寺の位牌堂に納め預かってもらいます。 |
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塗り位牌 |
唐木位牌 |
家具調位牌 |
繰り出し位牌 |