仏具の豆知識⇒仏壇仏具の素材
■黒檀(コクタン) |
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カキノキ科の常緑高木。インド南部およびセイロン島が原産で、世界に約480種ほどあります。特に熱帯雨林地帯の東南アジアにその種類は多く、中でも黒色・硬質木質を有するものを黒檀と称します。また、インドネシア産の黒檀を縞黒檀といい、極めて硬質で耐久性が強く、高く評価されています。 |
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■紫檀(シタン) |
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マメ科の常緑高木。インドおよびスリランカが原産で、黒檀と同格の銘木です。緻密な木肌に渋みが加わり、仏壇に仕上がるととても深い味わいが出てきます。硬い木質に加え、その暗紫紅色の色調には気品があります。 |
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■鉄刀木(タガヤサン) |
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マメ科の高木。マレー・インド東部などに自生します。原木は黒いため、薬品で色抜きして明るい色調に仕上げます。仏壇に仕上がると個性に満ちた色調と比較的大きな杢目が相まって格調ある逸品となります。 |
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■屋久杉(ヤクスギ) |
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鹿児島県屋久島に自生する、日本の樹木の中の銘木中の銘木です。杢目が細かく、とても気品に満ちた素材です。素晴らしい自然の香りに加え、時が経つにつれ何ともいえない色調に変わり、益々格調が高まります。 |
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■欅(ケヤキ) |
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ニレ科の落葉高木。古来より日本人に親しみ愛されてきた純和木です。杢目の美しさは世界屈指の銘木で、その上重硬で耐久性に優れくるいも少なく、寺院や神社の建築材としても多く使用されています。 |
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■槐(エンジュ) |
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マメ科の落葉高木。中国原産だが、北海道に自生します。古来より床柱や玄関の上がりカマチ等に魔除けとして使われてきました。硬い木質と緻密さが風格と気品を発揮するとして好まれ、高級仏壇に使用されます。 |
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■シャム柿(シャムガキ) |
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カキノキ科の常緑高木。台湾・フィリピンに自生します。辺材の区別がなく淡灰白色で、黒色の縞目があります。また、原木の芯部は黒色かつ緻密で、黒檀と同様に貴重な素材として様々な高級品に使用される銘木です。 |
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■楠(クス) |
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クスノキ科の常緑高木。関東以南の暖地、特に海岸に自生します。材質は堅く、全体に佳香があり、樟脳が採取されます。建築材や家具材、さらには船材として使用されます。木自体に防虫効果があります。 |
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■タモ |
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モクセイ科の落葉高木。北海道に多く、本州北・中部にもごく僅かに自生します。辺材の境界は明瞭で、美しい杢目があります。家具材や建築材に使用されますが、弾力性が富むのでスキー板などの運動具材としても使用されます。 |
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■栓(セン) |
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ウコギ科の落葉高木。大木になると高さ25m、直径1m以上に達するものもあり、 枝が太く鋭いトゲがあるところから「ハリギリ(針桐)」とも言われます。欅に似た杢目を持つことから家具材として使用され、また和太鼓にも使用されます。 |
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■シルバーハート |
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アカテツ科の落葉高木。産地はアフリカ中央部で、樹木は通直で高木になります。心材はピンクを帯びた白褐色、辺材は淡色を呈し、カバ材の代替品として使われます。美しい縮杢が出ることがあり、近年家具などに良く使われます。 |
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■クルミ(ウォールナット) |
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クルミ科の落葉高木。日本産は北海道・本州などの高地に自生。北米産はアメリカ東部・カナダのオンタリオ州などが産地。木肌はやや荒いが、表面仕上げは良好で狂いが少ないため。高級家具や楽器にも使用されます。 |