仏具の豆知識⇒仏壇の設置と手入れ
■仏壇の安置場所 |
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中国の慣習より「仏壇の北向きは良くない」とか 、インドの慣習より「仏壇は東向きが良い」など方角を気にする方が多くおりますが、仏教の教えから言うとそのような心配は全く意味がありません。それは迷信からきているもので、仏教の教えでは迷信は存在しません。極端に言えばどの方向に向いても構わないのです。 仏壇も家具の一種ですから直射日光や湿気を嫌います。このため、直射日光が当らず、風通しも良く、毎日気持ちよくお参りができる場所が最適な場所となります。 一戸建て住宅の場合は、座敷の客間や居間が適しています。また、マンションや団地の場合は、家族の居間が適しています。いずれも部屋の入り口から見て正面またはそれに相当するところが良いでしょう。上置型のお仏壇の場合は、タンス等の上に置くため、エアコンの風が直接当らないようにします。 なお、お仏壇と神棚は向かい合わせに祀ってはいけないと言われますが、それは片方をお参りすれば片方にお尻を向けることになるという単純な理由ですので、気になるようでしたら避けて配置にします。 |
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上置き型(小型) |
上置き型 |
台付き型 |
台付き型(大型) |
■仏壇の手入れ |
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「一に掃除、二に勤行、三に学問」と言って、なによりも清掃をして綺麗にすることを重視する宗派もあるほど、仏壇は常に綺麗にしておくことが仏さまに対する心からの敬いとされています。 日頃の手入れは、小型の毛ばたきを用いて埃を払います。入りくんだ細工の部分には埃が溜まりやすいので、毛ばたきの毛をひっかけないように注意して払います。さらに細かい部分は、新しい小筆の先を少し切り、はたきの代わりに使うと便利です。指紋などを付けてしまった場合は、ガーゼなどの柔らかい布で軽く拭き取ります。真鍮などの金具の部分も湿気や塩分で曇りが出ますので、直接手を触れないようにして専用の磨き材で磨いてください。 |
■仏壇のクリーニング(お洗濯) |
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日々手入れをし大切に使っている仏壇でも、長い年月が経てば傷や汚れが付き、線香の煙やロウソクのススで金箔や宮殿がススけ、湿気で金具が錆び、さらには彫刻が欠けたり扉が閉まらなくなるなど、徐々に傷んでくるものです。 このような場合、新しい仏壇に買い換えるのも良いでしょうが、次の世代にも引き継がせるためにクリーニング(お洗濯)するという方法もあります。専門家が行いますので、金仏壇を始めあらゆるタイプの仏壇のクリーニングが可能です。 当店でも、仏壇のクリーニング(お洗濯)を承りしておりますので、お気軽にお問合せ下さい。 |