仏具の豆知識⇒仏壇の種類
仏壇には、漆塗りに金箔が装飾された「金仏壇」と、杢目を活かした重厚な「唐木仏壇」があります。お仏壇は床の間から発したもので、古来より仏さまは床の間に祀られていました。それを室町時代の中ごろに登場した浄土真宗の蓮如上人が家の中に仏壇を安置し、その中で祀るように説かれました。それより浄土真宗の門徒は仏壇(金仏壇)を祀るようになりました。なお、金は燦然と輝く仏さまの世界を表しています。その後、明治時代に入ると浄土真宗以外の宗派でも仏壇を祀るようになり、各宗派の持ち味を出そうと唐木仏壇が登場しました。 したがって、今でも浄土真宗系の人は金仏壇を、他宗派の人は唐木仏壇を求めるようですが、住宅事情の変化や意識の多様性によりどちらを祀るかは個人の自由に任される傾向にあります。また、近年はマンションや洋間に適した仏壇として一般の家具と見間違う「家具調仏壇」にも人気が高まっています。 形態としては「上置型」と「台付き型(重ね型)」があります。上置型は主にタンスやサイドボード等の上に安置する小型の仏壇を指します。台付き型は畳や床の上に置いた台に仏壇を重ねて安置するもので、仏壇の中で一番多く造られます。また、創価学会信徒用の仏壇や、小型の厨子などもあります。 上記、唐木仏壇や家具調仏壇の素材として下表のような国内外産の銘木が使用されます。 |
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