宗派の豆知識⇒臨済宗
臨済宗は禅宗の一派です。禅宗は師匠から法を受け継ぐことを重視します。それは、仏教開祖のお釈迦様の悟りを引き継いでいると言うことに繋がるからです。禅宗は、お釈迦様から28代目の達磨により中国に伝えられ、達磨から6代目の慧能、さらに慧能から5代目の臨済に引き継がれて開宗されました。日本には栄西などにより伝えられ、さらに日本に帰化した蘭渓道隆などにより伝えられました。その後、江戸時代中期に白隠慧鶴により現在に繋がる臨済宗の教義が完成しました。 その教えは、人間が生まれながらに、誰もが備えている厳粛で純粋な人間性を自ら悟ることにより、仏と寸分も違わぬ人間の尊さを把握することにあります。 ご本尊は、釈迦牟尼仏を祭ります。脇仏は、向かって左に観音菩薩,普賢菩薩,無相大師など、右に達磨大師,文殊菩薩,花園法皇などを祭ります。なお、臨済宗には多くの分派がありますので、詳しくは菩提寺に相談してください。(右図参照) よく読まれる経典は、『般若心経(はんにゃしんきょう)』、『大非呪(だいひしゅう)』、『観音経(かんのんきょう)』、『白隠禅師座禅和讃(はくいんぜんじざぜんわさん)』、『宗門安心章(しゅうもんあんしんしょう)』等です。 大本山は15派に分かれます。 |
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