宗派の豆知識⇒浄土宗
浄土宗の開祖は法然です。幼くして父を失った法然は遺言に従って仏道を志しました。叔父の観覚のもとで仏教を学んだ後、比叡山の黒谷別所で慈眼房叡空に入門し、43歳のときに善導大師の「一心に阿弥陀仏の名を称えて念仏を唱えれば極楽往生できる」と言う教えに触れて開宗しました。 その教えは、阿弥陀如来が西方十万億土のかなたに作られた、浄らかな極楽浄土に往生することを説くものです。そこで阿弥陀如来の説法を聞いて仏になるのです。そのためには阿弥陀如来の救いを信じて「南無阿弥陀仏」と唱えることが大切で、唱えれば心も体も清らかになり、人生を心豊かに生き抜き、死後浄土に生まれて仏になり、さらに仏さまとしてこの世に帰り、まだ救われない人々を救うこともできると言うものです。 ご本尊は、阿弥陀如来を祭ります。脇仏は、向かって左に勢至菩薩、右に観音菩薩を祭り、さらに左に法然上人、右に善導大師を祭るのが一般的です。なお、仏壇の大きさによっては勢至菩薩、観音菩薩は省かれます。 よく読まれる経典は、『観無量寿教(かんむりょうじゅきょう)』、『無量寿教(むりょうじゅきょう)』、『阿弥陀経(あみだきょう)』です。 総本山は、知恩院(京都市東山区林下町)です。また、七大本山は、 |
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